現代の医療は、医療の発展に伴い看護師のレベルアップも必要とされています。認定看護師や専門看護師、診療看護師という名称は、看護師をされている人なら一度は耳にした事があると思います。この認定看護師と専門看護師になりますと、給与面でもかなりの違いが出てきますし、一流の看護師を目指す為の資格と言っても過言ではないようです。ここでは、認定看護師と専門看護師をクローズアップしてみましょう。
認定看護師とは、日本看護協会が認定する資格です。特定の看護分野での熟練した看護技術と知識を身に付けますので、水準の高い看護が出来る資格です。6ヶ月以上の教育課程の後に試験を受けて、試験に合格すると認定が取得できます。認定看護師の数は、1997年では59名でしたが、2012年には10,000人を超えている事から、現在の医療には必要な資格と言って良いでしょう。
また、資格取得までの通学日を、勤務先の医療機関が出張扱いにしてくれた例もある程、医療機関も期待している資格なのです。ただし、認定看護師になれるには、実務経験が5年以上あって、かつ3年以上は認定看護分野の経験が必要になりますので、看護師全員が取得できる訳ではありません。
専門看護師も認定看護師と同様で、日本看護協会が認定する資格であり、分野ごとの専門性の高い看護を提供する為の資格です。実務研修が5年以上(うち専門看護分野が3年以上)必要となって、日本看護系大学協議会が指定する大学院の博士過程を修了する事が必要があります。2012年には教育修了後6ヶ月の実務要件の廃止や、実務研修期間の雇用形態を常勤に限定する既定の削除、看護実務報告書の提出事例数の減少等の認定方法について緩やかになり、今後受験者する人数が増加することを見込んでいます。
また、1998年には12過程だった学びの分野が、2012年には11分野、195過程まで拡大しましたので、その分野での高い看護スキルを持った看護師が多く活躍しています。この様に、多くの学びをこなして一流看護師を目指すのも看護師ならではのやりがいになりますね。
認定看護師を目指すなら、全国にある認定看護師の教育機関で学ぶ事が必要です。原則として6ヶ月以上の連続した昼間の学びとなります。共通科目は105時間以上で専門基礎科目を学び、専門科目は時間既定無しで、学内演習や臨地実習は200時間以上等と定められています。その後、試験を受けて合格すると認定看護師のに認定書を交付されます。認定証は5年更新ですので気をつけましょう。
また専門看護師は、大学院に通いますが、認定校は全国で96校256課程あります。大学院では看護教育論、看護管理論や看護倫理といった共通科目の履修に加え、専攻する専門分野の教育課程を履修する必要があります。また、ベースとなる知識にプラスして、その分野についてより専門的な内容を集中して学びます。大学院では、日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得して、博士課程を修了すると認定審査を受けることが出来ます。その後試験に挑み、合格すると認定看護師同様、認定書の交付があります。専門看護師も資格更新は5年更新となります。専門看護師は大学院で2年以上の学びがありますので、一度離職して資格取得まで頑張る人が多いのです。ナイチンゲールが望んだ、より科学的な根拠がある看護はこの様な形で引き継がれているのかも知れません。
ナイチンゲールは看護師として画期的な看護方法を確立し実践した人なので、看護師のイメージが強いですが、看護師の実働年数はほんの2年半でした。実際は管理者として優秀な人だったようです。彼女の管理者としての功績も調べてみましょう。
More看護師としてのスキルアップをしていきたいと考えているのなら、まず能力やスキルの向上を図れる職場を探すことです。でも、その前提としては、自分にどういう能力やスキルがあるのか、それをどのようにアップするのかを考えなければいけません。その上で自分磨きが出来る病院や医療施設勤務を考えましょう。
More一流の看護師を目指して能力やスキルをアップしていく際に目標となる資格に、認定看護師と専門看護師の資格があります。その認定看護師と専門看護師の資格とはどんな内容で、どのような能力やスキル、教育課程によって取得できるのでしょうか。
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